統一地方選=治安確保で軍派遣市増加=当日は交通費無料の市も

【既報関連】市長や市議を選ぶ統一地方選での治安確保のため、選挙高裁が3日、アラゴアス州7市、リオ・グランデ・ド・ノルテ州とパライバ州各2市への軍派遣を認めたと3日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
選挙高裁は9月24日もアクレ、アマゾナス、セアラー、トカンチンス、パラー、パライバ、ピアウイ、マット・グロッソ、マット・グロッソ・ド・スル、リオ、リオ・グランデ・ド・ノルテ、マラニョンの12州からの軍派遣申請53件を満場一致で承認しており、軍が派遣される州は13に増えた。派遣が承認された市は、マラニョン州が50、リオ州が32とされているから、申請数は市の数とは一致しない(9月24日付アジェンシア・ブラジルなど(2)(3)(4))。
3日には、法務治安省が国家統合指揮統制センター(CICCN)を設け、連邦警察や連邦道路警察、国家治安部隊、26州の市警や軍警の代表と共に全国での選挙の様子をリアルタイムで監視することも発表された(3日付CNNブラジル(5)参照)。
なお、1人でも多くの有権者が投票に参加できるよう、有権者登録がしてある市に帰る必要がある人達向けに3~7日限定で市をまたぐバスの料金を無料化する州や、選挙当日の足を提供するために市内バスを無料化する市もある。一例はリオ市で、9月4日にBRTやVLTを含む公共交通機関を6~20時に無料化すること、同27日には無料のバンも出すことを発表(9月28日付アジェンシア・ブラジル(6)参照)。サンパウロ州でも、3日現在で少なくとも496市が当日の公共交通機関は平日ダイアの上、無料と決めている(3日付G1サイト(7)参照)。