反エスカーラ6対1=「世界的な傾向にある」=アルキミンが理解を示す

【既報関連】ジェラルド・アルキミン副大統領(ブラジル社会党・PSB)は12日、現在、左派下議が議題にするべく署名活動をしている労働時間短縮の憲法改正補足法案(PEC)、「反エスカーラ6対1」に関して、肯定的と取れる発言を行った。同日付G1サイト(1)が報じている。 アゼルバイジャンで行われている環境会議COP29に参加中のアルキミン氏は、左派の下議が反エスカーラ6対1のPEC提出のための署名集めを行っていることについて、記者団から話を向けられ、「その件についてはまだ議論がなされていないが、労働時間短縮は世界的な傾向にあると思う。テクノロジーの進化で人手は少なくて済むようになっているし。議会でももちろんだが、社会的な議論が必要な話だ」と答えた。
アルキミン氏は商工開発相を兼務しており、その立場からの発言でもあるが、以前は国内保守政党の代表格でもあった民主社会党(PSDB)に長く所属していた経緯があるだけに、ネット上での反応などを見ると、この発言に驚く人々は少なくなかった。
反エスカーラ6対1法は左派下議を中心に署名が進められているが、連邦政府の中ではまだ慎重な態度をとる大臣が目立ち、パウロ・ピメンタ大統領府通信局長が賛成の立場を示しているくらいだ。
なお、13日付G1サイト(2)によると、同PECを議会に提出するためには最低171人の署名が必要だが、13日朝現在で約200人の署名が集まっている。