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アイルランドに小ブラジル=人口の1/4がブラジル人

2024年12月21日

リトル・ブラジルを紹介する19日付G1サイトの記事の一部
リトル・ブラジルを紹介する19日付G1サイトの記事の一部

 アイルランドのゴールウェイ州にある人口3千人のゴート市は住民の4分の1がブラジル人で、「リトル・ブラジル(ペケーノ・ブラジル、小さなブラジルの意)」と呼ばれていると19日付G1サイト(1)が報じた。

家の前で雪だるまを作り、国旗を飾るブラジル人(19日付G1サイトの記事の一部)
家の前で雪だるまを作り、国旗を飾るブラジル人(19日付G1サイトの記事の一部)

 同市に住む起業家のフェルナンド・カストロ氏は、「(本国であるブラジルのことを考えると)寂しさも感じるが、ここは生きる喜びを見つけられる場所」という。
 食肉加工会社がゴイアス地方などから労働者を呼び寄せた2000年代初頭以降、この町ではブラジル人が増え続けており、現在では、ブラジルではおなじみのスナック(自家製コシーニャなど)を売る軽食店(スナックバー)や、ブラジルからの製品を売るマーケットなどがどこででも見受けられる。家の扉が開けばポルトガル語を話しながら出て来る人がいるというのも、日常茶飯事だ。
 ただ、ブラジル人を必要とし、ブラジル人もすっかり溶け込んでいるゴート市は大きな問題が起きていないが、5日付G1サイトなど(2)(3)(4)(5)によると、アイルランドではこのところ、外国人への暴行事件が増えている。
 一例は10月12日未明に起きた、ダブリン在住でアプリの配達員のアラン・ジョゼ・デ・リマ氏が2人組の男性に襲われ、ゴミ箱で殴られたりした上、自転車も持ち去られるという事件だ。リマ氏は足の骨が折れ、病院に運ばれた後、2度の手術を受けた。
 また、10月31日には、同国南部のコーク市でゴイアニア出身の配達員のアレッシャンドレ・ピニェイロ・テイシェイラ氏(23歳)が仕事中に襲われた。同氏は停車中の車の脇を通り過ぎようとした時、車から降りてきた男性にバイクを引き倒されそうになったため、強盗だと思い、加速して逃げたが、2キロ以上追跡されて撥ねられた上、降りてきた青年に顔を殴られ、押し倒された。このタイミングで車が再び加速し、テイシェイラ氏を轢いたため、足の骨も骨折。男達は冷淡に笑いながら走り去ったという。
 4月13日には、リオ出身のロベルト・ゴメス・ダ・シルヴァ氏(34歳)が、ブラジル人だと知った初対面の男性に角材で頭部を殴られて大怪我をした。同氏の顔には3カ月後も傷跡が残っている。また、4月12日にはリムリック市でマテウス・ゴンザレス・セラフィン氏(21歳)とフレデリコ・デ・リマ・コスタ氏(34歳)が別々の場所で襲われ、その様子がTicTokに投稿されるという事件も起きている。
 外務省によると、アイルランドには5万8500人のブラジル人がおり、欧州で6番目にブラジル人が多いという。ただ、同国の国勢調査によると、現在の同国の人口は500万人で、外国人はその内の12%。ブラジル人は全体の4%というから、数字はかなり異なっている。


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