ポルトガル=旅行入国からの滞在承認=ブラジルからの移住が容易に

20日、ポルトガルの議会が行った法改正により、ブラジルからの移住が容易になる可能性が出てきた。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
ポルトガルの議会は20日、ポルトガル語を公用語とするポルトガル語圏共同体(CPLP)の人たちが移住しやすくなる法案を承認した。
この「外国人法75条」の改正によると、ブラジルと東チモールの国民は観光客として入国した後、統合・移住・亡命庁に移住申請すれば、滞在が可能になる。その他のCPLPの人たちは入国の際のビザが必要となる。
居住許可の期間は1年間が2年間に延長される。また、現在は紙の認証は、プラスチックのカードに変更されるという。
ポルトガルは現在、中道右派のルイス・モンテネグロ氏が首相だが、議会においては少数勢力のため、与党側が提案した外国警察の創設は議会で却下された。この外国警察が承認されていたら、違法移民が逮捕できる仕組みとなっていた。
この外国法改正案は一旦、議会の委員会に戻された後、マルセロ・リベロ・ダ・ソウザ大統領に回される。大統領が同法案を裁可するか否かの判断を行うための期間は20日で、裁可され次第有効となり、既に入国している人も滞在申請が行えるようになる。