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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(83)

2025年1月14日

 日本側の空気が変わったのは、三月二十日頃からである。外務省がリオ大使館に訓電を発し、新修正案の成立回避を指示したのだ。
 二十四日には、日本の国会で議員の質問という形で取り上げられ、広田弘毅外相が、
 「(リオの制憲議会に上程されている新修正案は)日伯両国の伝統的友誼に照らし、まことに遺憾」
 と答弁、日本政府の意を明らかにした。
 これで大使館がコロリと変わった。ポ語新聞に働きかけ、新修正案に対する反論を掲載して貰った。
 大使館は他にも色々手を打ったようだ。次の様な動きが続いた。(後藤武夫や後述する長谷川武の奔走よるところも大きかったであろう)
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