北東諸州でも豪雨の被害=道路崩壊や停電、死者も


【既報関連】南東部ミナス州では12日未明の土砂崩れによる死者増で夏の雨による死者が24人に達した(13日付G1サイト(1)参照)が、集中豪雨による被害は北東部でも出ている。
一例はセルジッペ州で、12日付R7サイト(2)によると、10日から続いていた雨で地盤が緩んだことなどで、12日未明にカペラ市を通る州道438号線が崩壊。同道の周辺は洪水で覆われており、車のまま流された人少なくとも2人が死亡、1人が行方不明となった。
ファビオ・ミチジエリ知事は防災局職員らと現場を訪れ、死者を悼むと共に、消防や防災局、道路局などの関係者を動員し、不明者の捜索に全力を挙げることを約束した。
同州防災局によると、カペラ市では12日朝までの24時間に降った雨が121・4ミリに達した上、当面は雨が続くと見られており、危機管理のための委員会が設置された。また、同州では雷雨や落雷、強風に伴う高速道の崩壊や洪水、地滑り、川の氾濫が生じる可能性があるとし、通常とは異なる状況が発生した場合は193に電話をかけ、治安、棒先機関に連絡するよう呼びかけた。
13日付G1サイトなど(3)(4)によると、ペルナンブコ州レシフェでも、12日から13日にかけての12時間で1月の平均降水量を超える118ミリの雨を記録。14日も4~7時の3時間だけで71・39ミリの雨が降り、レシフェ市西部と北部を流れるタパジョー川とモルノ川が氾濫。道路の冠水や家屋への浸水などが起きた上、川の水位上昇や氾濫で、歩行者専用の橋の防護柵が壊れ、孤立化した地区も出た。
オリンダ市でも、13日に家屋の一部倒壊などが起き、避難が必要な家族が出た他、地下鉄も運行を停止した。
13日付G1サイト(5)によると、トカンチンス州でも、パルマス市で電柱が倒れ、約2千世帯が停電となるなど、各地で被害が出ている。
14日付ジアリオ・トカンチンス(6)によると、国立気象観測所(Inmet)は14日、トカンチンス州では15日にかけても、30~60ミリ/時または50~100ミリ/日の強い雨と時速60~100キロの強い風が続くとの予報を出しており、コリナス・ド・トカンチンスなどには注意報や警報も出している。
同観測所は、ゴイアス州中央部やミナス州の三角地帯、セアラ―州のセルトン地域、ミナス州北部などでも強い雨や強い風の可能性があると警告している。