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北東部=崩落した橋に残る車撤去=有害物質引き上げは4月

2025年1月25日

橋の残骸の上に取り残されていた車(22日付G1サイトの記事の一部)
橋の残骸の上に取り残されていた車(22日付G1サイトの記事の一部)

 24年12月22日に起きた、トカンチンス州アギアルノポリスとマラニョン州エストレイトを結ぶ国道226号線上にあるジュセリノ・クビシェッキ・デ・オリヴェイラ(以下JK)橋崩落事故から1カ月後の21~23日、橋の残骸の上に残っていた車の撤去作業が行われ、残存構造物の取り壊し開始の目途がついたと22、23日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
 国道226号線はマット・グロッソ州などで作られた農産物を運んだりするのに不可欠な幹線道だが、1960年代に造られ、全長533メートルのJK橋は、数年前からコンクリートの劣化や割れ目の拡大が報告されていた。
 橋が崩壊したのは12月22日午後。残骸の上に取り残され、今回撤去された車の一つはライス・ルセナ氏とその夫、夫の妹が乗っていた銀色の乗用車だ。
 目の前を走っていた車が次々とトカンチンス川に落ちるのを見て急停車し、後ろに下がろうとしたが、車が亀裂に挟まり、身動きが取れなくなったルセナ氏らは車を置いて現場を離れた。だが、いつまで経っても車を引き取れず、全国輸送インフラ局(DNIT)に連絡をとったが、なしのつぶて。
 仕方なく、連邦裁判所に訴えたところ、15日に10日以内に撤去せよとの命令が出た。
 残骸の揺れなどが確認されたため、トカンチンス側の構造物の安定化作業を終えた21日に撤去作業を開始。出口の傍にあったトラックから始まった撤去作業終了は23日で、新しい橋の建設を担当するコンソーシアムは同日、残存構造物を取り壊すためのダイナマイトを仕掛ける穴を開け始めた。
 ただ、国立再生可能天面資源・環境院(Ibama)によると、川に落ちたトラック2台が積んでいた硫酸や、別のトラックが積んでいた農薬の回収は4月末になるという(22日付アジェンシア・ブラジル(4)参照)。
 また、22日付アジェンシア・ブラジル(5)によると、橋崩壊で2千台/日を超えるトラックの動きが止まったため、周辺地域の企業の約7割にネガティヴな影響が出ているという。


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