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主要日系団体が新年会=日伯友好130周年=文協創設70周年も祝福

2025年1月30日

主催者の日系5団体の代表と来賓たち
主催者の日系5団体の代表と来賓たち

 日系主要5団体(ブラジル日本福祉協会、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、ブラジル日本商工会議所、日伯文化連盟)と在サンパウロ日本国総領事館が共催する新年会が、24日午前11時半からサンパウロ市リベルダーデ区の文協貴賓室で開催された。約120人の来賓と参加者が集い、日伯間のさらなる友好と絆の深化を願いながら、新たな一年の門出を祝った。
 冒頭に主催者の代表である在サンパウロ総領事館の小室千帆首席領事、ブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長、日伯援護協会の税田パウロ会長、ブラジル都道府県人会連合会の谷口ジョゼ会長、ブラジル日本商工会議所の小寺勇輝会頭、日伯文化連盟の吉田エドゥアルド理事長が紹介された。続いて日系主要団体からの来賓が紹介された後、文協女声合唱団とともに日伯両国歌が斉唱された。

あいさつする石川レナトブラジル日本文化福祉協会会長
あいさつする石川レナトブラジル日本文化福祉協会会長

 石川会長はあいさつで、今年がパリで日伯修好通商条約が締結されてから130周年にあたること、また1908年に最初の公式な日本人移民がブラジルに到着して以来、現在では約270万人の日本人移民がブラジルで暮らしていることに言及した。さらに、在日ブラジル人コミュニティの歴史が既に35年を迎えたことにも触れ、日本に暮らすブラジル人が、かつてブラジルに移住した日本人と同じように、粘り強い努力を重ねることで、日本社会の発展に寄与し始めていると述べた。
 「ブラジルの日本人移民の歩みも、文協の歴史も、決して穏やかなものではなく、多くの犠牲を払いながら忍耐強く乗り越えてきた」と、1955年の設立以来、文協の発展を支えてきた多くの人々に敬意を表した。また、これまで運営費の資金繰りに苦労を重ねてきた経験に触れ、今後は明確な資金計画を立てるとともに、日系社会が団結して情報を共有しながら、効率的で持続可能な文協運営を進めていく重要性を強調した。

あいさつする小室千帆在サンパウロ総領事館首席領事
あいさつする小室千帆在サンパウロ総領事館首席領事

 小室首席領事は「今年は日本ブラジル友好交流年にあたり、多くのイベントが予定されていますが、文協や日系コミュニティと力を合わせて盛り上げていけることを期待しています」と述べた。
 谷口県連会長が壇上に立ち、参加者全員で万歳三唱を行った後、文協女声合唱団が「1月1日」など日本の歌を披露し、会場に華やかな雰囲気を添えた。続いて、税田援協会長の音頭で乾杯が行われ、なな屋(Na Na Ya)によるおせち弁当や日本酒がふるまわれ、和やかなひとときとなった。食事中にはホドリーゴ・ハヤシ・ゴウラルト・サンパウロ市経済開発・労働局長とサンパウロ市議会のケンジ・パルンボ議員もお祝いに駆けつけ、1人1人と握手を交わした。
 参加者の一人である裏千家ブラジルセンターの林宗円副代表は、「今年は年明けからめでたく、昨年に裏千家ブラジルセンターが創設70周年を迎えました。新年のスタートとして、とてもおめでたいです」と笑顔を見せた。また、1月19日に創設70周年を記念して出版された書籍『日本文化―そして茶の湯』(ポルトガル語)が、来場者への記念品として手渡された。

新年会での会場の様子
新年会での会場の様子

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