ヌーネス・サンパウロ市市長=護衛の軍警大尉を解任=PCCとの内通疑惑で

リカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長(民主運動・MDB)は、自身の護衛も務めていた軍警の特別機動隊(ROTA)元隊長を、犯罪集団「州都第一コマンド」と繋がりがあるとの疑惑が浮上したことを理由に解任した。30日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。 29日付で解任されたのは、昨年6月からヌーネス市長並びに一家の護衛を任されていたラファエル・アルヴェス・メンドンサ大尉だ。同氏は、ヌーネス市長の護衛を務める前はROTAの情報局長を務めていた。
解任は、メンドンサ氏がPCCの内通者であるとの疑惑が浮上したためだ。一部報道によると、メンドンサ氏はPCCのリーダーたちと交友関係があり、部下の軍警4人の協力も得て、情報漏洩などに関わっていた疑いが持たれている。メトロポレスによると、情報漏洩などの働きに対する報酬として、PCCは毎月60万レアルをROTAの隊員たちに払っていたという。
軍警監察局は昨年来、PCCとの疑惑に関する捜査を進めており、現在までに17人が逮捕されているが、メンドンサ氏の場合はまだ、逮捕される事態には至っていない。