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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(111)

2025年2月21日

 この事変は、当初は蒋介石の国民政府軍と日本軍の闘いの筈であった。従って、日本軍は最初「三カ月で片づける」つもりだった。
 が、いつまで経っても、蒋介石は降参しない。逃げ回りながらも闘いを続ける。ヘンだと思ったら、後方で米国が英国と共に軍需物資を送って支援していた。
 時の米大統領はルーズベルトであり、国務長官はハルだった。
 五章で触れたことだが、ハルは一九三四年、ブラジルの制憲議会でミゲール・コウトたちを操り、排日法を成立させ、日本の国策・移植民事業を潰し、米の縄張りを守った男である。
 それが、この時点では、支那で日本軍の作戦を潰そうとしていた。
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