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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(116)

2025年2月28日

 ドイツ系社会も、日系ほどではないが、問題児だった。サンパウロのピニェイロスに、大きく目立つクラブを所有、スポーツの競技大会などを開催すると、ナチスのカギ卍の旗が翻り、グランドでは白皙長身のドイツ人女性のマスゲームが華やかに演じられる。
 母国語の新聞を発行している。
 ナチズム、少なくともドイツ至上主義が浸透している。ブラジルの学校を凌ぐ立派な学校を所有、母国語で母国式の教育をしている。いずれ家族でドイツへ帰ることを念願としている。ブラジルを自分の祖国とは思っていない。
 ドイツ系が多い南部、特にサンタ・カタリーナ州の同胞社会ではドイツ語を日常語としていた。...

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