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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(156)

2025年5月1日

 そこで非常措置として、純ブラジル人に銀行を売却することにした。戦争が終わったら買い戻すつもりであった。
 売却後、経営者(宮坂国人、加藤好之)は身を退いた。
 新しい経営者が乗り込んで来た。 
 以後、経営状態は急速に悪化した。預金引出しが続いただけでなく、融資金の回収も困難となった。
 地方の支店長たち(日系)が、本店の方針に逆らう様にもなった。彼らは更迭され、後任にはブラジル人が任命された。  
 すると、これが不正を謀る…という具合で、難問は山積、銀行の信用は落ちる一方となった。
 遂には内部の実情も把握できないほど乱れた。必死の資金繰りも追いつ...

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