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15州都で基礎食料セット上昇=サンパウロ市は平均909レに

2025年5月10日

セスタ・バジカの価格が4月に15州都で上昇(Crédito: Mar-celo Ca-margo/Agência Brasil)
セスタ・バジカの価格が4月に15州都で上昇(Crédito: Mar-celo Ca-margo/Agência Brasil)

 労組間社会経済調査・統計所(Dieese)が8日、17州都で行った基礎食料品セット(セスタ・バジカ)の価格調査の結果、15州都で価格が上昇したと発表した。サンパウロ市は最も高く、平均で909・25レアル(約2万3312円)に達したと同日付CNNなど(1)(2)(3)が報じた。
 4月の値上がりが特に大きかったのはポルト・アレグレ市5・38%増、レシフェ市4・08%増、ヴィトリア市4・05%増、サンパウロ市3・24%増だった。一方で、ブラジリア0・87%減とサルヴァドール市0・23%減では価格がわずかに下落した。
 価格の高い都市としては、サンパウロ市に次いでフロリアノーポリス市(858・20レ)、リオ市(849・70レ)、ポルト・アレグレ市(834・22レ)が続いた。一方、アラカジュ市(579・93レ)、サルヴァドール市(632・12レ)、ジョアン・ペソア市(641・57レ)、レシフェ市(652・71レ)といった北部・北東部の都市では相対的に低水準にとどまった。これら地域では、セスタ・バジカの構成品目が他地域と異なることも影響している。
 Dieeseによれば、1最低賃金しか受け取っていない労働者が、セスタ・バジカを購入するために必要とする手取り収入の割合は、4月は平均で53・52%に達し、3月の52・24%、前年同月の54・01%と比較しても高水準となった。
 同調査ではさらに粉末コーヒーやトマト、ジャガイモなど複数の主要食品で全国的な値上がりが確認されており、気候条件の変動や供給不安が背景にあると指摘されている。とりわけ粉末コーヒーは過去12か月で一部地域において100%を超える上昇率を記録しており、家計への圧迫が続いている。


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