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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(184)

2025年6月13日

 この、日本から迎えの船が来るという話は、九章で記したが、戦時中から存在していた。
 それが、戦争が日本の勝利で終わったのであるから「愈々来る」ということになったのである。
 当時の素朴な庶民にとっては、
 「やっぱり!」
 という快心の思いがあった。
 当時、邦人商業界の代表的存在であった蜂谷専一の自伝にも、
 「(終戦の)翌日か翌々日…(略)…友人の梅田久吉を先頭に数人がどやどややって来て…(略)…『日本の海軍が近くサントスに上陸するから、その歓迎準備を』…(略)…そんなことはあり得ないと反論しても、納得するどころか、こんどは居丈高になって、せっかく...

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