インドネシア=ブラジル人女性の死亡を確認=火山で遭難して4日目に

【既報関連】東南アジアを巡る旅の最中にインドネシアのリンジャニ火山登頂を試みたが、登山中に滑落遭難したブラジル人女性インフルエンサーのジュリアナ・マリンス氏(26歳)の死亡が確認された。(1)(2)(3)
ジュリアナ氏の滑落遭難はグループで登山中だった21日に起きた。登山2日目に疲労を訴え、休息を求めた同氏は、ガイドからそこで休んでいるようにと言われ、山頂から2キロの尾根の途中で休んでいたが、他のメンバーを連れて登頂したガイドがいつまで経っても追いつかないと思って探した時には姿はなく、150メートルほどの深さの渓谷の中の懐中電灯の光と助けを求める彼女の声で滑落を確認。他の登山客のドローンで撮影した映像ではまだ、仲間と別れた場所から200メートルの地点で腕を動かす様子が見られた。
だが、濃霧や滑りやすい岩場という悪条件で捜索、救出作業は難航。彼女の姿さえとらえられない時もあった。だが、23日に温度センサー付ドローンが彼女の体温を察知。ドローンが撮影した映像では、尾根から500メートルの地点にいることとまだ生きていることが確認されたが、体を動かす様子は見られなかった。
捜索隊は現場近くにキャンプを張り、現地時間の24日朝から捜索を再開。尾根から650メートルの所で彼女を見つけたが、既にこと切れていたという。
21日には登山者達が彼女の所まで降りて食べ物などを与えたとの情報も流れたが、虚報であったことが翌日に判明。ジュリアナ氏は空腹と喉の渇き、寒さの中で救助を待ち続けたが、4日目までは耐えられなかった。