ブラジル マンダカルー物語=黒木千阿子=(10)
こういうわけですから、山の人たちは、私が持って行ったチョコボンボンに目を輝かせて、
「こんな美味しい物、食べたことがない」
と言ったほどです。
この山の人々は、収穫されたカカオがその後、どうなるかなど知らないし、知っていたとしてもどういうこともないのでしょう。しかし、何とも腑に落ちないこの世のしくみです。
こんな山奥ですから、夜はランプ生活です。
けれど、そのランプを灯す必要はほとんどありません。何故って、こうこうと降り注ぐ月光が十分なランプ代わりをしてくれるからです。
早めのジャンタ(夕食)の後、私は戸口に立って暮れていく山々を見上げていました。
オウムがギャーギ...
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