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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(258)

2025年10月1日

また次の様な記事もある。

前出の朝川甚三郎から高木が聞いた「朝川と山下博美の師弟ドラマ」的な話だ。

筋書きが、まるで昔の田舎芝居か何かのようである。

山下は憂国の青年、朝川はその師という役回りになっている。

なぜ師かというと、朝川がツッパンにいた頃、指導した精神教育の教え子が山下だというのである。

山下は朝川を強く慕っており、その教えを実行しようとして決起したことになっている。以下はその粗筋である。

一九四六年三月、サンパウロへ出た山下は、臣道連盟の本部に朝川を訪れる。

「先生、われわれは決心してきました」「何をしようというのだ、お前らは」

朝川は驚く。そのあと、...

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