訃報=コロニア小説家=広橋勝造さん

広橋勝造さんが1日までに、糖尿病が悪化して亡くなった。スザノ・イッペランジアホームにしばらく前から入居していた。行年80歳。通夜はVelório Ossel Avelino(rua Caetano Pimentel do Vabo, 74, Jardim Avelino, São Paulo - SP)で3日8時から12時まで。葬儀はヴィラ・アルピーナで3日13時から。
広橋さんは福岡県博多市出身、1971年に26歳で単身来伯した戦後移民で、医療機器のメンテナンス会社を経営していた。その傍ら趣味で「微生物」「日本の水が飲みたい」などの小説を執筆していた。
渡伯以来、商用で2回ほど短期帰国しただけだったが、2021年に父親の50年忌参列のために初めて長期間、祖国の土を踏んだ。その間〝浦島太郎〟のようなカルチャーショックに見舞われた様子を面白おかしく描写した道中記「50年ぶりの祖国で〝浦島太郎〟」(全19回)をニッケイ新聞に連載していた。