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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(265)

2025年10月14日


ほぼ同時期、新たな説が、日本で発表された。十三章で名が出たが、猪股嘉雄という戦勝派の生き残りが、月刊誌『潮流』に連載方式で、

「海外在住日本人昭和史 勝組国外追放事件」

という原稿を寄稿、その中で円売りを取り上げたのである。

この記事では、

「巨額の円が日米開戦の直前、米政府による資産凍結の気配を察し、在米国の日本商社・銀行の社員によって。ブラジルに持ち込まれた。

が、ブラジルも日本と国交を断絶したため、円は当時邦人社会の指導者格であった宮坂国人、宮腰千葉太、山本喜誉司に託され、後に邦人に販売された」

ということになっている。

水本も、その一味とされている。

さら...

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