カンタレイラ水系、10年ぶりの水危機
サンパウロ市大都市圏最大の水がめであるカンタレイラ水系の貯水量が20%台に落ちており、市民を心配させている。同水系の貯水量がここまで落ちたのは、水危機が発生した2015年以来、10年振りのことだ。2014〜15年の水危機の時は、同水系の水位がマイナスまで割り込み、底水とも呼ばれる取水口より低い位置にある水を汲み上げたり、他水系と連結したりして凌いでいた。今回の水危機は秋や冬の少雨でもたらされたもので、春に入った10~11月は、カンタレイラ水系への雨量が100ミリを超えたが、平年の平均よりは少なく、水位回復には十分でない。夏に向けて、状況好転が起きる量の雨が降って欲しいところだが。(1)









