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『ピンドラーマ』233号=サンバ教師の定ミチルさん紹介も

2025年12月5日

『ピンドラーマ』233号
『ピンドラーマ』233号

コジロー出版(川原崎隆一郎代表)の月刊『ピンドラーマ』233号が11月に刊行された。巻頭の「21世紀の日系移民」(布施直佐編集長)では、ミナス州ベロリゾンテ在住の定(さだめ)ミチルさん(大阪府出身)を紹介。

日本で有名な美容院に勤め、《毎日朝から終電まで休まず働き、「やらされている感」が強く、ストレスに苦しむ日々で、体調を崩し落ち込んでいた》時に、友人に誘われて行ったカポエイラ教室が気に入り、《控えめな性格を変え、自分も前向きな気持ちになりたい》と通い始め、そこでアシェーなどのダンスに出会う。

帰伯するそこの講師に誘われて訪伯を迷っているうちに、勝手にチケットを予約され、10日後にはブラジルへ。《初めての国なのに「知っている感」を強く感じ、鳥肌が立つほど高揚感に包まれた》。シャーマンから「あなたはダンサーに向いている」と言われ、本人もその気に。

日本でアシェーを教えている際「ブラジルを知らずにそのダンスを教えている」ことが恥ずかしくなり、ブラジルへ行き各地で踊りまくって帰国するのを繰り返すうちに、現在の夫ブラジル人と知り合い、2020年にベロに移住。サンパウロ市エスコーラ・デ・サンバ出場を機に、今年から駐在員妻相手に赤ちゃん連れOKのサンバ教室(@michirusadame、31・99811・1366)を開いた。

その他、「ブラジル文化教室」(島田愛加)では、Z世代がそれまで縁遠かったMPBを聴くようになってきた新傾向、「Nova MPB」の動き、タイニー・デスク・コンサート伯国版の紹介など。

「ポルトガル語ワンポイントレッスン」(リリアン・トミヤマ)、「エマ・クラビン美術館」(おおうらともこ)などが30頁に満載。関心がある人は同編集部(電話11・3277・4121、ed.kojiro@gmail.com)まで連絡を。サイト(www.calameo.com/accounts/7735052)でもPDF版が読める。



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