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第9回ラテンアメリカ剣道選手権大会=ブラジルが総合優勝=15歳剣士が初出場で準優勝

2025年12月6日

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11月13~15日の3日間、アルゼンチンのマル・デル・プラタ市において、第9回ラテンアメリカ剣道選手権大会が開催された。本大会にはアルゼンチン、アルバ、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、メキシコ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ、そして例外的に初参加となったアメリカ合衆国の代表選手団が出場。本来、アメリカはラテン・アメリカ地域ではないことから、一部ではその参加に対し、批判の声も上がった。団体戦は男子優勝はアメリカ、女子の団体はブラジルが優勝した。さらに個人戦ではアルゼンチンのガレアノ選手が優勝したが、準優勝には初出場でわずか15歳ながらブラジルの飯田光慈(千葉松風館および茨城光雲館道場所属、剣道二段)君が見事、輝いた。

9年前に剣道を始めたという飯田君は「今回はあと一歩のところで優勝には届きませんでしたが、剣道からは『交剣知愛』という勝ち負け以上に剣を交える事で人を深く知り、そこから多くの仲間と愛を知るという精神を学びました。また、剣道は前に自分の苗字のゼッケンを付けます。先祖から受け継いだ家名に恥じる事なく、相手に自らの“魂”を正々堂々と見せることがその意味だと思っています。これからも稽古を重ね、次こそは優勝を掴めるようがんばります」と力強く語った。

ブラジルは最終的に金メダルを3個、銀メダル3個、銅メダル5個も獲得し、総合ランキングで1位となり、優勝旗を持ち帰ることができた。

なお、ブラジル代表選手団は高山真澄氏(剣道七段・錬士、ブラジル剣道連盟副会長、ヤグアラ剣道クラブ所属、茨城光雲館道場指導者)を中心に、戸井田純寿氏(剣道七段・聖武館所属)、尾中美和氏(剣道六段・文武館所属)らが技術委員会として同チームを率いた。

さらに2025年ラテンアメリカ剣道選手権大会として、日本から大城戸氏、久保氏、小鹿原氏、アメリカから加藤氏、有賀氏、ブラジルからは大塚氏、ブラジル剣道連盟会長の蛯原氏ほか、欧州剣道連盟会長(オーストリア)のハウク氏、ラテンアメリカ剣道連盟会長のベナビデス氏、アルゼンチン剣道連盟会長のランフランコーニ氏、カナダ剣道連盟会長の崔氏らが招聘された。

今回のアメリカ初参加を契機として、新たに「全米剣道選手権大会」が創設されることとなり、2026年10月9日~12日の4日間、ブラジル・サンパウロ市にて、カナダを含む各国の参加のもと開催される予定だ。



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