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マイゾウ・メーノス(まあーまあー)の世界ブラジル(43)=サンパウロ 梅津久

2025年12月2日

第35話―シアリスかビアグラか

ブラジルではED治療薬であるシアリスでもビアグラでも簡単に自由に購入することが出来る。

薬局のカウンターに行って「ウマ カイシャ デ ビアグラ25g」、「ウマ カイシャ デ アズルジィーニョ(小さな青いやつの箱)」、「ウマ カイシャ デ シアリス」と云えばすぐ買える。

なにも恥ずかしいことはない。普通に頭痛薬を買うようなもので私も日本からの出張者に頼まれて買ったことが何回かある。

ひどいのは、お土産にとTバックを買うのに付き合わされたこともある。ブラジルのTバックは日本のそれと大きく違うようです。たしかにブラジルは、fio dental(デンタルフロス)と呼ばれているように非常に細くできている。これには参った、若くて美人の店員の前で、あれも、これもと品定めされ、値段を聞かされ、これだけは恥ずかしくて店員さんの顔が見られなかったです。それもお土産にと包装してもらい、店員さんの顔も見ず、お金を払い、下を向きながら品物を受け取って「ムイト オブリガード」と言って店を出た。

さて、本題に戻りますが、ブラジルでは(特にマナウスだけかも)、カーニバル休みの前日や、社内労働予防安全週間などで、ポスターやパンフレッドなどで性病に関する情報を従業員に提供するとともに、政府機関から受け取ったコンドームが無料で配られ、男性だけでなく女性従業員も喜んで受け取っている光景が見られる。もちろんカーニバル会場の入り口でも多量のコンドームが無料配布され、学校でも配られるとのこと。

こんなことが日本でありますか?まずは、セックスの奨励、ついでに性病教育という対応ですか。これも「マイゾウ・メーノス」の世界ブラジルか、陽気な太陽の国ブラジルか。

シアリスとビアグラについては、シアリスは30分後から36時間、ビアグラは20分後から4時間の潜在効果と云われています。

また、シアリスとビアグラを合わせて服用するのも良いとも云われている。但し、シアリスを前日に飲むと相乗効果があると云われています。使用する方の健康状態で、顔がほてってきたり、心臓がパクパクしてくることもありますので、自分に合った薬と使用量に気を付けることです。

シアリスはアマレリーニャ(黄色い小さいやつ)とも呼ばれています。

日本からの出張者がレストランでビールを飲み、腹一杯食べ、いざ戦場へとビアグラを飲んで挑んだが、翌朝「効果がなかった」としょんぼりして残念がっていたこともありました。

たらふく食べて、いい加減アルコールを飲んだ後では、ビアーグラグラーとなって効果がでないのも当たり前かも。

先ほどのコンドームの話に戻りますが、私が働いていた工場の倉庫の裏に使い捨てのコンドームが捨てられていて、そばにはマッコーニャ(紙に巻いて吸う麻薬の一種)の吸い殻も捨ててあった。おそらく夜勤の従業員の仕業だったと思われ、極秘に聞き込みをやったが社員を特定できなかった。放置しておいて大きな問題になり、警察ざたになってからでは遅いので、しばらくたってから、薬をやっていると思われる社員を数名解雇した。トイレの便器のゴミ箱にやはり使い捨てのコンドームが捨ててあったこともあった。

社内での麻薬の使用に関しては、僅かな情報でも入った時には、すぐそれなりの対応をする必要がある。そのままにして置くと、麻薬常習犯が増えるし、金の貸し借りのトラブル、警察問題にもなりかねない。近年、マナウスはコロンビアからの麻薬搬送ルートになって、リオに負けないほどの麻薬取引と常習犯の多い都市となって来ているので注意が必要です。



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