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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(305)

2025年12月11日


 偶々別の部屋へ行こうとして廊下を歩いていた井上とこちらの社長がすれ違い、招き入れた…と記憶している。

 筆者の真向かいの席に座ったが、その瞬間、

 「こりゃ、なるほど、噂のように貴公子だ!」

 と、ビックリしたものだ。端正な容貌、人柄は温和、姿・形の中に、品と格が匂っていた。年齢的には四十代後半であった筈だが、ひと回りは若く観えた。

 貴公子という単語は、もっと歳下の人間を指すのだろうが、そう形容しても、おかしくない雰囲気があった。

 後日、コチア関係の古い資料に目を通すと、組合本部を訪れた日本の皇族やブラジル政府の要人を、井上が応対した折の写真が、掲載されていた。誰と並ん...

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