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弓場農場に思い寄せる=2回目来伯の大矢峻さん

2025年12月16日

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1冊の本がきっかけとなり、聖州ミランドーポリスにある弓場農場に行く機会を得た日本人の青年が、年末年始の同農場でのイベントを体験するために再びブラジルを訪問している。

今年5月から7月半ばまでの約2カ月半を弓場農場で過ごした大矢峻さん(26歳、新潟県新潟市出身)は、2回目の来伯となる今回、12月3日~2026年1月19日の約1カ月半にわたって同農場に滞在している。

大矢さんは小学生時代から、水泳、サッカーや陸上競技などを行い、現在は新潟市内でクラブチームの小学生を対象にサッカー・コーチとして活動する傍ら、今年から障がい者の補助を行う仕事にも携わっている。

大矢さんが弓場農場のことを知ったのは『しごとへの道』(鈴木のりたけ氏著)という1冊の書籍。千葉県でパン職人として働く本行多恵子さんが、同農場で体験したことをイラスト付きの同書で見たことに感銘を受け、自身も弓場農場に行ってみたいと思ったという。

農場で大矢さんは、ゴヤバの剪定、野菜畑の手伝いや配達の補助などを行い、「初めて訪問した自分に対して、様々なことを事細かく教えてもらうなど、日本とは違う不思議で温かい気持ちを感じた」そうだ。

また、地元アリアンサの小中学校たちと一緒に野球をするなど、スポーツを通じて「子供たちからエネルギーをもらった」ことも大きかった。

「日本という世知辛い社会で、今後自分がどうやって日本で生活できるのか。また、食糧問題もある中で、もし戦争が起こったら日本はどうなるのか」と大矢さんは、将来的にブラジルに住む可能性も考慮しているようだ。

今回の来伯について「農場の人から『弓場のことを本当に知りたいなら、年末年始に来なさいよ』と言われたことがきっかけとなりました」と語る大矢さん。日本では体験できない弓場農場での生活を満喫している。



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