放送大学が新たに学生募集開始=海外在住者向け、来年4月入学
放送大学(千葉市)はこのほど、海外在住者を対象とした新たな学生募集「OUJ GLOBAL」の受け入れを2026年度第1学期(4月入学)から開始すると発表した。これまで日本国内に居住する人を主な対象としていた同大学だが、インターネットを活用した通信制教育の強みを生かし、世界中の日本語話者が学べる環境を整えた。すでに出願の受け付けが始まっている。
放送大学は1983年の開学以来、「いつでも・どこでも・誰もが学べる大学」を掲げ、日本最大規模の通信制大学として多彩なカリキュラムを提供してきた。現在、学部・大学院合わせて数多くの科目が開設されており、社会人や主婦、退職者など幅広い層が学んでいる。今回の「OUJ GLOBAL」は、こうした教育理念を海外に住む人々にも広げる取り組みだ。
募集対象は全ての国・地域に在住する人で、日本語で学ぶ意欲のある者であれば国籍を問わず応募できる。学部レベルの「科目履修生」と大学院レベルの「修士科目生」が対象で、好きな科目を1科目から選んで履修することが可能だ。入学試験はなく、各自のペースで学べるのも特徴の一つ。出願期間は2026年2月3日まで(日本時間)。
学費は科目履修生の場合、入学料7千円、授業料は1単位あたり6千円(教材費込み)。修士科目生は入学料1万4千円、授業料1万2千円となっている。ネットを使った学習に加え、出願手続きの相談や履修アドバイス、各種証明書の発行などのサポートが受けられる。教材は国際郵便で送付され、海外からでも学びを進めやすい体制が整えられている。
特設ウェブサイトでは、海外在住の学生からの声や科目紹介、出願方法の詳細が掲載されており、初めて放送大学で学ぶ人にも分かりやすく案内している。ネットを通じて授業動画や教材にアクセスできることから、時差や地域を問わず自分の生活リズムに合わせて学習できるのも魅力だという。
放送大学の担当者は「世界中どこにいても、日本語で質の高い教育を受けられる機会を提供したい。幅広い層の学び直しやキャリアアップにつながれば嬉しい」と期待を寄せている。詳細は公式サイト(www.ouj.ac.jp/lp/oujglobal/)で確認を。









