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和太鼓生=阿波踊りもソーラン節もサンバ調=リベルダーデ、路上で文化共演=街角で広がる日系カーニバル

2026年2月11日

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 サンパウロ市プレカーニバルの7日、リベルダーデ区でも、日本とブラジルの文化が溶け合う路上パレード(Carnaval de Rua)が行われた。木下節生太鼓グループ「Bloco Wadaiko Sho(ブロッコ和太鼓生)」が中心となり、ガルボン・ブエノ街を出発。7県人会の有志らとともに、総勢約150人が参加した。

 日本各地の民謡をサンバ風にアレンジした演奏に合わせ、和太鼓や踊りが通りを彩った。あいにく寒冷前線の影響で雨が降り続いたが、沿道には多くのブラジル人観客が集まり、傘越しにスマートフォンを向けながら、文化が交差する路上カーニバルを楽しんだ。

 東洋街の通りでは、徳島県の阿波おどり、沖縄県の安里屋ユンタ、北海道のソーラン節、群馬県の草津節、和歌山県の正調串本節などが次々に披露された。ガンザやアゴゴといったサンバの打楽器が加わり、通行人が自然と体を揺らす光景も見られた。日本の民謡にブラジルのリズムが重なり、同グループならではの音楽世界が広がった。

 雨が弱まる合間を縫って進んだパレードでは、和太鼓の皮が破けたり、音響機材が不調になるといったトラブルにも見舞われた。それでも参加者たちは声を掛け合い、最後まで演奏と踊りをやり遂げた。

 最終地点の愛知県人会館前では、近くのバールでフェスタを開いていたモト・クラブの革ジャン姿のグループが、即興で踊りの輪に加わる一幕もあり、思いがけない文化交流に笑顔が広がった。

 モト・クラブの一人、カルメン・モウラさん(65)は「リベルダーデの広場で民謡を見ることはあったけれど、街頭パレードは初めて。とても陽気でエネルギッシュで、カーニバルらしい」と話した。オージロン・ソウザさん(50)も「独特のサンバで、日本とブラジルの音楽の混ざり具合が絶妙。とても気に入った」と親指を立てた。

 群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」の頭巾をかぶり、法被姿で参加した群馬県人会の磯白田ネウザ会長は、「路上カーニバルは初めて。普段から練習している草津節と八木節を披露できて、とても気持ちよかった」と笑顔を見せた。

 このほか、沖縄三線の吉村尊雄さんや伊豆ジュリアナ流舞連乗も参加し、安里屋ユンタを盛り上げた。

 木下節生太鼓グループ代表の木下さん(58、2世)は「各県人会にお願いしたところ、快く応じていただいた。民謡を少しアップテンポにしてサンバ風にし、それに合わせて踊りも工夫してもらった。今年は7県も参加してもらったが、来年はさらに5県ほど増えるかも。2日間の開催も検討中」と話す。和太鼓は毎週練習を重ねている。活動の詳細はサイト(setsuo.blogspot.com)まで。



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