Romances em Série
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=45
律子たちが、岡野に勇気づけられて、夜逃げを決行したこと、また磯田の励ましも決して我田引水ではなかった...30/08/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=44
早生まれで小学校の四年生まで行った浩二は、手にした新聞を開いて、所々眼を通していたが、 「小父さん、...29/08/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=43
ランピオン 添島植民地は、面積約五〇アルケーレス(一アルケールは二万四千二百平米)の、ファゼンダ(大...26/08/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=42
「この辺はまだ開墾されてないのね」 こんもりと空を包んでいる樹木を見上げながら、誰に言うともなく律子...23/08/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=41
「これで安心だ。はらはらさせられたが、先ずは、難関を突破できた。わしのコーヒー園で働いてもらってもい...22/08/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=40
40 その週末、ベネジッタ親子は遠い友人を訪ねて行った。彼女たちは外出すると、帰りはたいてい真夜中と...15/08/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=39
「この前な、町に出たときこれを見つけたんだ。正真正銘の菊正宗だ。一杯やるといい」 岡野は田倉を抱えて...12/08/2023
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=38
「新年おめでとう。今年も頑張ろうな」 岡野は重そうな白い風呂敷包を差し出した。 「家内が、皆さんに食...09/08/2023