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《リオ市》コンゴ人青年を殴り殺す=給与支払い求めただけで

2022年2月1日

モイセ氏の遺体を運ぶ遺族達(1月31日付G1サイトの記事の一部)
モイセ氏の遺体を運ぶ遺族達(1月31日付G1サイトの記事の一部)

 リオ市西部のバラ・ダ・チジュカで、遅れていた給与の支払いを求めたコンゴ人の青年が、5人から暴行を受けて死亡する事件が起き、遺族らが厳密な捜査を求めていると1月29~31日付G1サイトなどが報じた。
 事件が起きたのは1月24日、死亡したのはコンゴ生まれで、同海岸のキオスクで働いていたモイセ・カバンガベ氏(25)だ。
 モイセ氏はこの日、給与の支払いを求めたために暴行された。
 キオスクの防犯カメラの映像によると、モイセ氏から給与を払うように求められたキオスクの主人が角材を手に持ち、モイセ氏を脅したため、同氏が折りたたみ椅子を手にして身を守ろうとしたところ、主人が店の前にいた男に加勢を頼んだ。
 最初の加勢者は1人で、モイセ氏を床にたたきつけると、格闘技の技で首を絞めた。そこに他の男達が加勢。総勢5人で殴った後、縄を持ってきて背中側で手足を縛ると、首にも縄を巻きつけた。暴行はさらに続き、素手やバットで気を失うまで殴り続けた。

 加勢した男達はモイセ氏が気絶した後に現場を離れたが、キオスクの主人はモイセ氏が倒れた後も通常通り、営業を続けたという。
 防犯カメラの映像では、暴行は15分以上続き、警察は20~40分程度で到着したというが、遺族がモイセ氏の死を知ったのは12時間近く経った1月25日朝だった。
 遺族達は1月29日にバラ・ダ・チジュカで情報提供を求めた抗議行動を行った。遺族達はまた、法医学研究所(IML)が遺族の了解も取らずに臓器を摘出したとも訴えた。
 モイセ氏の家族は2014年に内戦や飢餓を逃れるために母国を離れ、ブラジルに来た難民だ。
 警察は防犯カメラの映像も入手、解析中で、
これまでに8人から事情聴取を行ったという。
 モイセ氏の遺体は、1月30日に遺族達の手で埋葬された。


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