《ブラジル》クルーズ船操業は18日から=業界が操業停止期間を延期

ブラジル・クルーズ船協会(Clia Brasil)が1月31日に、ブラジル国内の港での操業停止を18日まで延長したと2日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
クルーズ船の操業停止は、新型コロナウイルスのオミクロン株出現後、乗組員や乗客の間の感染が急増した事で、国家衛生監督庁(Anvisa)が進言。
Cliaによると、昨年11月5日の運航開始から1月3日までの間の利用客は13万人で、その内の約1100人が新型コロナに感染した事が確認されている。この数は利用者全体の1%にも満たず、通常の感染率よりも低いし、入院が必要となるような重症者の発生も稀だ。
これは、乗船前のPCR検査や接種証明の提示、マスクの使用、社会的距離の確保、3密回避を義務付ける事による防疫効果だ。
Cliaは今回の操業停止期間延長について、感染状況の推移を観察し、国や州、市レベルの担当者との討議を続けるためと説明。
Anvisaの定めた防疫のための安全基準や手順を遵守する必要があるのはクルーズ船側だけではない。クルーズ船を受け入れる州や市にも、防疫基準を遵守しつつ、クルーズ船の操業再開に向けた準備を行う事が求められている。