《リオ州》ニテロイ市でも黒人殺害=今度は非番の軍警が射殺

1月にリオ市で起きた、コンゴ人難民のモイゼ・カバガンベ氏のリンチ死事件や、2日にサンゴンサロ市で起きた、海軍兵士による隣人射殺事件など、黒人が犠牲となる事件が続いている中、14日にはニテロイ市のフェリー乗り場の前で、飴を売っていた黒人男性を軍警が射殺する事件が起きた。
射殺されたのはイアゴ・マセド・デ・オリヴェイラ・バストス氏(22)で、軍警軍曹のカルロス・アルナウド・シルヴァ・ジュニオル容疑者は同氏が現場で盗みを働いていたと語った。
だが、遺族達は、イアゴ氏はフェリーの乗り場の前でいつも飴を売っており、皆が顔を見知っていたと語っている。現場はリオ市とニテロイ市を結ぶフェリーの乗り場の前で、何千人もの人が毎日、乗り降りしていた。
目撃証言によると、軍警とイアゴ氏は事件の直前、口論になっていたという。同州軍警は、カルロス軍曹は非番で私服だったが、窃盗行為を止めようとしたところ、窃盗集団の一人が抵抗したため、発砲したとの声明を出した。
これを不服としたイアゴ氏の遺族や友人、人権団体の関係者らは同日、現場の前で抗議行動を行ったが、通報を受けて派遣され他軍警が催涙ガスなどを使って、抗議行動を鎮圧したという。