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《ブラジル》連邦道路警察=21年の年間報告書を発表=事故や死者の減少傾向止まる

2022年5月18日

国道での事故現場(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
国道での事故現場(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 連邦道路警察(PRF)が17日、2021年の連邦道(国道)での事故件数と死者数は前年を上回り、2011年以来の減少傾向が止まったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 21年の事故件数は6万4441件で、20年の6万3548件を上回った。それでも、減少傾向が始まった11年の19万2322件と比べると約3分の1だ。
 21年の死者は5381人で、20年の5291人を超えた。負傷者は7万1690人で、20年の7万1480人より多い。重傷者も、1万7104人が1万7601人に増えている。
 国道での交通事故に関する統計は2007年から始まった。同年の事故件数は12万7671件で、死者は6742人、負傷者は8万1307人だった。死者数最多は11年の8675人で、同年の負傷者は10万6827人だった。
 事故最多州はミナスで事故件数は8308件、負傷者数は9962人、死者数は692人だった。2位はサンタカタリーナ州の7882件、3位はパラナ州の7330件だった。
 国道別の事故件数は、サンタカタリーナ州内の国道101号線での4094件が最多で、負傷者も4310人出た。2位はサンパウロ州内の国道116号線で、事故件数は3099件、負傷者は3151人だった。 
 国道別死者数1位はサンパウロ州の国道116号線での173人で、ミナス州の国道381号線での162人、バイア州の国道101号線での153人がそれに続く。
 事故や死者が多かったのは1車線しかない国道で、21年はこのタイプの国道での事故は3万1747件、死者は3652人で、2車線の道での事故2万7198件や死者1494人を大幅に上回った。3車線以上の道での事故は5496件、死者は235人だった。
 天候別では晴天の日3万8930件、曇りの日1万950件、雨の日6699件となっている。また、学校などの休暇がある7月と12月が事故、死者共に多かった。7月の事故は5808件で死者は520人、12月の事故は5802件で死者は539人だった。
 死者が多い事故形態は正面衝突で、4337件の事故で1585人が死亡。歩行者が撥ねられた事故は2906件で、897人が死亡した。
 違反件数は524万件で、20年の518万件より増えた。過去最多は2018年の735万件で、最少は2007年の185万件だった。21年の違反最多は制限速度の20%までのスピード違反の228万件だ。
 飲酒運転や酒気帯び運転の検査数は89万3344件から29万9465件に激減した。また、検問を受けた人の数は939万人から836万人に、検問を受けた車の数も1060万台から947万台に減少した。
 逮捕者は4万2144人で、飲酒運転4783人、環境犯罪2870人、密輸と横領1956人、逃亡中の犯罪者2227人、偽造書類所持1060人だった。
 麻薬密売での逮捕者は4079人で、人数、押収量共に増加傾向にある。昨年はコカインだけで前年を25%上回る40トンが押収され、新記録を更新した。武器押収は2113丁で、拳銃が1062丁、リボルバーも640丁押収された。
 密輸・横領はタバコ725万箱、酒類52万8千リットルが中心で、電子製品の34万212個がそれに続く。虐待されたり不当な方法で輸送されたりしていて保護された動物も2万4千匹(羽)に上る。不法伐採の木材も4万立方メートル分押収された。


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