《ブラジル》IGP―M=12カ月累計は10・72%=昨年5月からは大幅に低下

ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)によると、家賃などの調整に使う総合市場物価指数(IGP―M)は5月に前月比1・41%減の0・52%を記録。12カ月間の累計は10・72%と30日付現地サイトが報じた。
IGP―Mは毎月21日から翌月20日までで測定され、卸売物価指数(IPA)が60%、消費者物価指数(IPC)が30%、全国建設コスト指数(INCC)が10%を占めている。
5月の指数は昨年同月比では4・10%減で、12カ月間の累計は広範囲物価指数(IPCA)との差が少なくなった。昨年5月までの12カ月間累計は37・04%だったから、両者の差は大幅に縮んだ。
5月の指数が前月比で下がったのは、IPAが1・45%から0・45%に下がり、IPCが1・53%から0・35%に下がった事が主な要因だ。
ただ、INCCは0・87%から1・49%に上がっている。
なお、第1四半期の新築家屋の販売は鉄鋼などの資材価格が値上がりした事などにより前期比で42・5%減、企業による最終オファー数も7・6%減といった情報もある一方、経済基本金利引き上げなどで持ち家購入が難しくなり、借家などに注力する建設企業増との見方もあり、借家などの需給バランスが変化する可能性がある。