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《ブラジル》法王が新たな枢機卿発表=ブラジル人からも2人選出

2022年6月1日

ドン・レオナルド・シュタイナー大司教らが枢機卿に選ばれたと報じる5月29日付トダ・オーラ・サイトの記事の一部
ドン・レオナルド・シュタイナー大司教らが枢機卿に選ばれたと報じる5月29日付トダ・オーラ・サイトの記事の一部

 フランシスコ法王が5月29日、ブラジル人2人を含む新たな枢機卿21人の名前を発表したと同日付G1サイトなどが報じた。この日はイエス・キリストが天に昇った事を記念する昇天記念日で、恒例のレジーナ・コレリと呼ばれる祈りの中で新しい枢機卿のリストが発表された。
 新しく発表された枢機卿は8月27日に正式に任職を受ける。バチカンではこの日、新しく発表された枢機卿を含む、全ての枢機卿による教会会議も開かれる。
 新たな枢機卿に選ばれたブラジル人は、ブラジリア司教区大司教のドン・パウロ・セーザル・コスタ氏と、マナウス司教区大司教のドン・レオナルド・シュタイナー氏だ。
 フランシスコ法王がこれまでに任命したブラジル人枢機卿は、リオ司教区大司教のドン・オラニ・テンペスタ氏と、ブラジルの首座主教大司教であるサルバドールのドン・セルジオ・ダ・ロッシャ氏のみだった。
 ドン・パウロ大司教はドン・オラニ大司教の指名を受け、フランシスコ氏が法王となってから迎えた初の国際イベントである2013年の世界ユースデーのコーディネーターを務め、法王に感銘を与えた。
 ドン・パウロ大司教は54歳で、サンパウロ州サンカルロスの司教を務めた。2年前からはドン・セルジオ・ダ・ロッシャ氏の後任として、ブラジリア司教区の大司教を務めている。
 ドン・レオナルド大司教はアマゾンからは初の枢機卿となる。この事は、フランシスコ法王が環境問題に深い関心を寄せている事も示している。フランシスコ法王は、2019年にアマゾンをテーマとした教会会議を開いている。
 フランシスコ法王はマナウス型と呼ばれる新型コロナの変異株出現でマナウス市などの医療状況が逼迫し、患者が他州に移動させられたり、死者数が急増したりした際も、ドン・レオナルド大司教と個人的に連絡をとり、アマゾナス州で起きていた事に対する懸念や連帯の意を表明したりもしている。
 同大司教は、マナウスに転任するまではブラジリアの補佐司教を務めていた。また、全国司教会議の事務局長を2度務めており、ブラジル司教の中でも最も経験豊富なメンバーの一人とみなされている。


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