《ブラジル》市場のインフレ予測9%に=基本金利は13・25%?
中銀が6日に発表した経済動向に関する予測調査「フォーカス」によると、市場関係者達は今年のインフレは9%前後と見ていると同日付現地サイトが報じた。
広範囲消費者物価指数(IPCA)によるここ30日間のインフレ予測率は8・89%だが、最近の5日間に限定した平均は9%だという。来年のインフレ率は30日間が4・39%、直近5日間では4・5%だった。
今年のインフレの目標値は3・50%プラスマイナス1・5%ポイント(2~5%)、来年は3・25%プラスマイナス1・5%ポイント(1・75~4・75%)だから、今年はおろか、来年も目標上限突破の可能性が高い。
フォーカスは約100の金融機関に対して聞き取り調査を行っているが、ここ5週間は中銀職員のストのために調査結果が発表できずにいた。
今年末時点の経済基本金利(Selic)は13・25%と予想されている。来年末時点の基本金利は30日間平均では9・75%だが、ここ5日間の平均では10・13%となっている。現在のSelicは12・75%だ。
今年の国内総生産(GDP)の予想成長率は、30日間平均が1・2%、5日間平均が1・5%だった。来年は、30日間の平均が0・76%、直近5日間の平均は0・47%だった。
今年末の為替レートは1ドル=5・05レアル(30日間ならびに5日間の平均)。来年の予想は、30日間の平均が1ドル=5・05レアル、5日間の平均が同5・10レアルだった。