《ブラジル》空港民営化入第7弾は成功=6州の15空港が対象に=利用者2位のコンゴーニャスも

民間航空監督庁(Anac)が18日、15空港の近代化と30年間の運営権をかけた入札を行い、成功裏に終わったと18、19日付現地紙、サイトが報じた。
今回の入札は空港関連の入札第7弾で、サンパウロ州、ミナス州、パラー州、マット・グロッソ・ド・スル州にある11空港のブロック、マカパーとベレンの2空港の北ブロック、カンポ・デ・マルテとジャカレパグアーの一般評価ブロックの三つに分けて行われた。
利用者数で抜きん出るサンパウロ市南部のコンゴーニャス空港を含む11空港のブロックの入札者は、スペインのアエナ・デザロロ・インテルナシオナルのみ。底値の7億4010万レアルの231・02%増しの24億5千万レアルで落札した。同ブロックへの投資額は、コンゴーニャス空港の33億レアルを筆頭に58億レアルに至ると見られている。
コンゴーニャス以外の10空港はカンポ・グランデ、コルンバーとポンタ・ポラン(マット・グロッソ・ド・スル)、サンタレン、マラバー、カラジャス/パラウアペバスとアルタミラ(パラー)、ウベルランジア、ウベラバとモンテス・クラロス(ミナス)だ。
北ブロックはDixエンプレエンディメントスとソシカムのコンソーシアムのノヴォ・ノルテ・アエロポルトスが落札した。こちらは底値の5680万レアルに対し、119・78%増しの1億2500万レアルで落札しており、8億7500万レアルの投資が見込まれている。
一般評価ブロックはXPインフラ・Ⅳ・フンド・デ・インヴェスチメント・エン・パルチシパソンエス・エン・インフラエルトゥルトゥラが、底値の1億4138万レアルとほぼ同額の1億4140万レアルで落札。投資見込み額は5億5200万レアルだ。
マルセロ・サンパイオ・インフラ相は、落札総額27億1640万レアル、投資見込み額72億2700万レアルという結果を「大成功」と評価した。最終投資額は73億レアルに至る見込みだ。
今回行われた15空港の年間利用者数は国内の全空港の利用者の15・8%にあたる3千万人超で、2011~21年に民営化された空港も含めると、民営空港の利用者は全体の91・6%を占めると見られている。