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《ブラジル》支持率調査でボルソナロ追い上げるも=ルーラは1次勝利の可能性残す=3大州では大統領派優勢ならず

2022年8月20日

ルーラ氏(左)とボルソナロ氏(Twitter)
ルーラ氏(左)とボルソナロ氏(Twitter)

 18日、ダッタフォーリャの大統領選に関する最新の世論調査の結果が発表され、ボルソナロ大統領(自由党・PL)は支持率を伸ばしたが、ルーラ元大統領(労働者党・PT)に15%ポイント及ばなかった。また、国内最大3州の知事選の調査結果も同時に発表されている。18、19日付現地紙、サイトが報じている。
 ダッタフォーリャの大統領選世論調査は16〜18日、通常の倍以上の全国5744人を対象に行われ、支持率1位となったルーラ氏は前回7月と同じ、47%の支持を得た。
 ボルソナロ氏は、アウシリオ・ブラジル支給額の400レアルから600レアルへの増額が効果を示したのか、29%から32%に支持率を上げた。だが、ルーラ氏との差は、数日前発表されたBTG/FSB(45%対34%)、Ipec(44%対32%)といった他の世論調査よりもむしろ大きかった。
 3位はシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)で7%、4位はシモーネ・テベテ氏(民主運動・MDB)で2%、5位のヴェラ・ルシア氏(社会労働者統合党・PSTU)は1%で、それ以外は1%に満たなかった。
 また、ルーラ氏は今回も、無効票や白票を除いた有効得票で過半数の51%を得、現時点で投票を行えば一次投票で勝つ可能性がある。決戦投票のシミュレーションでも、ルーラ氏はボルソナロ氏に54%対37%で勝つと予想されている。
 ただし、ボルソナロ氏の記録した37%という数字は、昨年の9月以降の決選投票のシミュレーションでは最高だ。また、今回支持率を上げたことで、ダッタフォーリャ調査主任のルシアナ・チョン氏は「ルーラ氏が一次投票で勝つ確率は少し遠のいた」との見解を示している。
 また、今回の調査では国内3大州のサンパウロ州、リオ州、ミナス・ジェライス州の知事選の支持率も発表された。
 サンパウロ州ではルーラ氏の後継者と目されるフェルナンド・ハダジ氏(PT)が38%まで支持をあげた。2位はボルソナロ氏の候補で前インフラ相のタルシジオ・デ・フレイタス氏(共和者・RP)。7期連続で同州知事輩出の民主社会党(PSDB)の候補で現職のロドリゴ・ガルシア氏が11%で3位となっている。ハダジ氏も有効投票で52%を獲得しており、一次投票で勝つ可能性がある。
 リオ州では、ボルソナロ氏推薦で現職のクラウジオ・カストロ氏(PL)と、ルーラ氏推薦のマルセロ・フレイショ氏(ブラジル社会党・PSB)が26%対23%とかなりの接戦で、決選投票までもつれこむのが確実な状況となっている。
 ミナス・ジェライス州では現職のロメウ・ゼマ氏(ノーヴォ)がルーラ氏推薦のアレッシャンドレ・カリル氏(社会民主党・PSD)を47%対23%で圧倒している。同州は49%がルーラ氏支持で同氏の基盤が強いが、ボルソナロ氏からの支持を断るなどしたゼマ氏の対策が功を奏した形となっている。
 今回が、26日からのテレビ、ラジオでの選挙放送開始前では最後の世論調査となる。


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