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《ブラジル》テレビ等で選挙放送開始=ルーラやガルシアが最長=コリガソン単位でアピール

2022年8月26日

選挙放送を見る人(Lindomar Cruz/Agencia Senado)
選挙放送を見る人(Lindomar Cruz/Agencia Senado)

 26日より、テレビ、ラジオでの選挙放送が開始される。今回の選挙は政党のみならず、コリガソン(政党連立)で選挙登録が行われていることもあり、従来とシステムがやや異なるので注意が必要だ。24、25日付現地紙、サイトが報じている。
 26日からはじまる選挙放送は、テレビなら13時と20時30分、ラジオなら7時と12時に、それぞれ25分ずつ、全てのチャンネルで放送される。
 放送される内容は、月曜、水曜、金曜が州知事、上議、州議の候補者。火曜、木曜、土曜が大統領と下議の候補者によるもの。うち、放送前半の12分30秒は月水金が知事選、火木土が大統領選に割かれる。26日の場合は金曜日なので、知事選などに関するもの。
 この状況が、一次投票日の10月2日の3日前(9月29日)まで継続される。一次投票が終われば、そのあとの3週間、決選投票用の選挙放送が行われる。
 今年の選挙が従来と違うのは、これまでは政党毎にバラバラに登録が行われていたが、今年の場合は政党よりもコリガソン(連立)が表に出されることが多くなることで、投票者を混同させる可能性がある。
 宣伝はコリガソン単位だが、投票の際の番号はその候補の所属政党の番号となる。大統領選を例にとると、ルーラ氏の場合なら「希望のブラジル(Brasil da Esperança)」がコリガソンの名前だが、投票の際に入力する番号は労働者党(PT)の政党番号である「13」となる。ボルソナロ大統領のコリガソン「ブラジルを良くするために(Pelo Bem do Brasil)」の場合も、所属の自由党の番号の「22」となる。
 シモーネ・テベテ氏の「すべてのためのブラジル(Brasil Para Todos)」の場合も、テベテ氏が所属する民主運動(MDB)の番号である「15」となる。
 選挙放送における持ち時間は選挙高裁が23日に正式に決定している。大統領選に関していえば、ルーラ氏がもっとも多く、1ブロックごとに、放送全体の約30%にあたる3分39秒の時間を確保。選挙期間中のCMも286回行われることになる。
 ボルソナロ大統領はルーラ氏より1分少ない2分38秒で、CMは207回。テベテ氏は2分20秒でCMは184回。コリガソンを行わなかった支持率3位のシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)は52秒で68回のCM数となる。
 今日からはじまる知事選の放送では、サンパウロ州の場合、現職のロドリゴ・ガルシア知事(民主社会党・PSDB)がコリガソン「サンパウロ前進(Avança São Paulo)」により4分17秒、421回のCMを獲得。ボルソナロ大統領の候補のタルシジオ・デ・フレイタス氏(共和者・RP)がコリガソン「サンパウロ(São Paulo)」で2分19秒に228回のCM。支持率1位のフェルナンド・ハダジ氏(PT)がコリガソン「共にサンパウロ(Juntos por São Paulo)」で2分18秒、226回のCMとなっている。


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