《ブラジル》異常乾燥続くセラード=国立公園では火災も発生

ブラジリアを含むセラード地区は少雨、乾燥が数カ月も続いており、国立公園では火災も発生。14日現在で総面積の10%を焼失と同日付G1サイトなどが報じた。
セラード地区の異常乾燥は、ブラジリアでは130日間も雨を見ていないという事実でも明らかだ。雨が降らない日数が130日に及んだのは、過去18年間で初めてだ。これに伴い、ブラジリアは湿度が9%まで下がっている。
異常乾燥は同地区の植生にも影響を与えており、環境保護区でも火災が発生する可能性が高まっている上、火災が起こればあっという間に広がるという事態も招いている。
一例はブラジリアにある国立公園だ。同公園での火災は先週末に始まり、14日までに総面積の10%にあたる3800ヘクタールを焼失した。
生物多様性保存のためのシコ・メンデス研究所(ICMBio)火災対策班のジョアン・モリタ氏は、「このあたりには雷の発生につながるような雲はなく、人為的な原因による火災」と説明。
同氏によると、消火活動は水源地に近い河岸林を中心に行われているという。同公園内には連邦直轄区の人口の大半に水を供給しているサンタマリア貯水池がある。
国立公園園長のジュリアナ・デ・バロ氏によると。同公園からは連邦直轄区の人口の約80%に水が供給されているという。