《ブラジル》中銀の経済活動指数が1・17%上昇=12カ月間では2・09%

中央銀行が15日、7月の経済活動指数(IBC―Br)は145・55ポイントで、前月比で1・17%上昇したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
IBC―Brは昨年来、上下動を繰り返しており、2月に1・89%増えた後、4月と5月は落ち込んだが、6月には0・69%増を記録。7月は再び大きな伸びとなった。
7月の数字は昨年同月比では3・87%伸びており、12カ月間の累積では2・09%増となった。今年に入ってからの7カ月間の累積では2・52%増となっている。
IBC―Brは中銀が経済基本金利(Selic)を決める際の判断材料の一つで、工業と商業、農業の3部門と税収を基に算出される。地理統計院(IBGE)が出す国内総生産(GDP)より取り扱う項目が少ないため、GDPとは若干異なるが、GDPはIBC―Brよりも遅れて発表されるため、GDPの先取り指標ともされている。
IBGEは1日に、今年のGDPは第2四半期に1・2%、上半期の累計では2・5%成長と発表している。そういう意味では、IBC―Brが1~7月で2・52%という数字はかなり近い。
一方、経済省経済政策局は15日、今年のGDPの成長率予測を7月に発表した2%から2・7%に引き上げた。経済省はこの修正は雇用増とサービス業の伸び、投資増を反映したもので、第3四半期のGDPもポジティブな結果になるとの見解を表明した。サービス業は7月も1・1%成長し、直近3四半期のGDPは4・5%近く増えている。