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《ブラジル》インターネットの利用者増加=10歳以上の人の約85%に

2022年9月22日

生活の一部となったインターネット(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
生活の一部となったインターネット(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 地理統計院(IBGE)が16日、全国家庭サンプル調査(Pnad)継続版によると、2021年はインターネット接続サービスの利用者が一段と増え、10歳以上の人の84・7%(1億5570万人)がインターネットを利用していた事がわかったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 Pnadによると、2016年のインターネット利用者は66・1%で、2019年は79・5%だったから、利用者は年々増えている。
 地域別に見ると、北部は76・3%、北東部は78・1%で、19年との比較では6・3%ポイントと8・1%ポイントと他地域以上に増えた。それでもなお、全国平均を大きく下回っている。
 男女別では、男性が83・7%、女性が85・6%で、女性の方が接続者の割合が多かった。
 また、学生や生徒の接続率は90・3%と高く、学生や生徒ではない人の83・2%を7・1%ポイント上回った。19年の場合は5・8%ポイントの差だったから、遠隔授業に参加する必要が生じた事などで、学生や生徒の利用率が高まったと見られている。また、私立校生は98・2%が利用していたが、公立校生は87%にとどまり、家庭収入や機材の有無などにより、利用率に差が出たと思われる。
 公立校生だけを見ると、北部は73・2%、北東部は83・2%で地域差が大きい。それ以外の地域では、公立校生でも91~92・2%がインターネットを利用していた。私立校生の場合は全地域で96%以上を記録しており、南部や南東部、中西部ではほぼ100%に達していた。
 10~13歳では82・2%、25~29歳は95%と高率だった。だが、60歳以上の利用率は57・%にとどまった。
 ただし、19年と21年の利用率の差は年齢が高いほど大きく、50~59歳では8・9%ポイント、60歳以上では12・7%ポイント上昇した。これは社会的な距離確保などで外出を控えたりした高齢者が、携帯電話などを使ってインターネットを利用するようになったのが原因だと見られている。
 接続手段は携帯電話が98・8%と圧倒的に多く、テレビ45・2%、パソコン41・9%、タブレット9・3%と続く。家庭でのインターネット利用の場合、テレビを使う人は19年比で12・9%ポイント増えたが、パソコンは4・3%ポイント、タブレットは1・6%ポイント減少した。
 学生や生徒の場合は携帯電話が97・9%、パソコンが51・7%、テレビが49・4%、タブレットが12・3%で、学生や生徒以外の場合は各々、99%、39・2%、43・9%、8・4%だった。


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