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《ブラジル》失業率が8・9%に低下=就労者数などが新記録更新

2022年10月1日

労働者の平均給与の推移(各月締め、9月30日付G1サイトの記事の一部)
労働者の平均給与の推移(各月締め、9月30日付G1サイトの記事の一部)

 全国家庭サンプル調査(Pnad)継続版によると、6~8月の失業率は3~5月(前期)比で0・9%ポイント減の8・9%で、15年5~7月の8・7%以来の低水準だったと地理統計院が発表したと9月30日付現地サイトが報じた。
 失業率は昨年3月以降、低下傾向が続いているが、回復速度は鈍化し始めたようだ。就労者9900万人は12年の統計開始以来最多で、就労可能年齢層に占める割合も、前期の53・4%を上回る57・1%となった。
 就労者増を牽引したのは3部門で、自動車やバイクの販売・修理は前期比で3%(56万6千人)、行政、国防、社会保障、教育、健康、社会サービスは2・9%(48万8千人)、その他のサービスは4・1%(21万1千人)増えた。
 他方、失業者は15年11月以来の低水準の970万人に減少。前期比で8・8%(93万7千人)、昨年同期比で30・1%(420万人)減った。
 他方、非正規就労者は前期比で2・8%(35万5千人)、昨年同期比で16%(180万人)増の3930万人で就労者総数の39・7%に達した。非正規就労者数と非正規就労率も統計史上最多記録を更新した。
 民間企業で働く正規雇用者(家庭内労働者を除く)は1・2%増の3600万人、公共部門の就労者は4・1%増の1210万人となった。自営業者は2590万人で変動がなかった。
 働きたいが求職を諦めたは430万人、諸事情で働けないは360万人、週40時間未満で希望以下の就労者は640万人で、学歴や能力以下の仕事をしている人や失業者も加えた不活用(活用度が不十分)の労働者は前期比で5・8%、昨年同期比で23・6%減の2390万人で20・5%に低下。この水準は16年5月以来の低率だ。
 平均給与は前期比で3・1%増の2713レで、前期比増が続いているが、昨年同期比では0・6%減った。


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