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《ブラジル》軍高官「当選した人物が大統領」 クーデターの可能性薄まる

2022年10月1日

 軍高官らは9月30日、大統領選に関し、「選挙で選ばれた人物が次期大統領」との立場を明らかにした。これにより、ボルソナロ氏が選挙で落選した場合に軍が味方をしてクーデターを起こす可能性が低くなった。同日付現地サイトが報じている。
 エスタード紙の報道によると、これは軍で最も影響力のある高官16人が8月1~5日にブラジリアで行った会合で決まっていたことだという。軍の姿勢としては、「選挙高裁が勝者と認めた人物が大統領になる」としている。
 同紙が陸海空の3軍の高官から聞いた話によると、軍司令官らは8月以降、票の集計に軍が関与するか否かなどの政治的な判断には関わらないよう距離を取っていたという。
 ボルソナロ大統領は陸軍総司令官だったパウロ・セルジオ・ノゲイラ国防相を通じて、開票時の並行監査などの軍の関与を9月に入っても訴え続けていた。エスタード紙が3軍の司令官に近い情報筋から聞いた話によると、彼らはボルソナロ氏が選挙システムを疑い続けていることに関しても、政治的判断が働かぬよう、沈黙を保っていたという。
 この報道後、落選時にボルソナロ氏が起こすのではないかと一部で懸念されていた軍事クーデターの可能性はかなり低くなったとの見方が流れている。


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