《ブラジル》統一選一次投票=1378件の選挙違反摘発=全国で352人を逮捕

法務省が3日、統一選の一次投票が行われた2日は、1378件の選挙法違反が摘発され、352人を逮捕したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
ブラジルでは投票日の5日前からは現行犯以外は逮捕する事ができない。だが当日、投票所周辺で特定の候補者の番号や顔写真入りの紙片を配ったり、特定の候補者に投票するよう誘ったりして選挙法違反の現行犯として捕まった場合は合法的な逮捕となる。
2日の場合、ボカ・ダ・ウルナと呼ばれる投票所周辺での違反行為が456件摘発された。この種の違反行為は6カ月から1年の禁固刑に処せられる。禁固刑は社会奉仕活動で代替する事が認められている。この種の違反の罰金は最大で1万5900レアルだ。

票の売買も95件摘発された。票の売買を行った場合は4年以内の禁固刑と罰金が命じられる。
今年は携帯電話その他の録画可能な機器を投票用のブースに持ち込む事が禁止されていたにも関わらす、投票内容を外部に漏らそうとした例が80件摘発された。こちらは2年以内の禁固刑となる。
なお、選挙裁判所によると投票日の不法な宣伝行為の通報も4872件あった。8月16日の選挙キャンペーン開始以降の不正な宣伝行為に関する通報は3万7026件に上っているという。
また、連邦警察は3日、2日には選挙法違反にあたる犯罪行為の調書を47件作成。発生状況に関する詳細な報告、調査は117件行われ、85・7万レアルが押収されたと発表している。