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《ブラジル》ミナス州の女性弁護士が北東伯人を差別発言 「パンくずを食べて生きる人」

2022年10月8日

 ミナス・ジェライス州で6日、ネット上で北東部の人たちに対する差別的言動を行った女性弁護士がブラジル弁護士会(OAB)内での役職解任という形で懲戒処分を受けた。6、7日付現地紙、サイトが報じている。
 OABウベルランジア支部は6日、北東部の人に対する差別発言がネット上で出回ったことへの責任をとらせるため、フラヴィア・アパレシーダ・ロドリゲス・モラエス氏を女性弁護士委員会副委員長の職から外すことを決めた。同氏は動画拡散後、同職を辞すことを求めていた。
 この件はフラヴィア氏が「パンくずを食べて生きている人たちに、これ以上食事を与えることはできない」と発言した動画がネット上で大きく拡散されたことで問題となった。これは北東部の貧しい人たちを指すもので、貧困にあえぎ、満足な食事が得られない人たちが食事配給(他者からのおこぼれ)によって生活していることを批判していた。ミナス州は州北部で北東部のバイア州と接している。
 OABウベルランジア支部はフラヴィア氏の行った発言に関し、「北東部の人々、とりわけ同地域の女性弁護士たちに深くお詫びをしたい」との声明を発表後、倫理的懲戒プロセスの開始を決めた。同州司法支援センターは10万レアルの損害賠償も求めている。
 この処分の行われた前日の5日には、ボルソナロ大統領が2日に行われた大統領選で自身への票が北東部では低かったことに関し、「北東部は文盲率が高いからルーラ氏が勝ったのだ」と差別的な発言を行い、問題となったばかりだった。


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