《ブラジル》当選議員の最年長は87歳=最年少者は誕生日待ち就任

2日の統一選一次投票で当選した州議員と下院議員、上院議員の内、最年長者は87歳、最年少者は20歳である事が分かったと6日付G1サイトなどが報じた。
最年長の当選者は、サンパウロ市長を務めた事もある87歳のルイーザ・エルンジーナ氏(サンパウロ州選出、自由社会党・PSOL)だ。彼女は今回の下議選で11万3983票を獲得し、7度目の当選を果たした。
これに対し、最年少の当選者は、ミナス州州議に当選した、20歳のシアラ・ビオンディニ氏(進歩党・PP)だ。州議員または連邦議員に就任するには少なくとも21歳である事が必要なため、選挙裁判所も出馬資格の有無を疑問視した。
だが、彼女の弁護士が、同州議会の内規では公式の式典から30日以内に就任式を行う事を容認している事を理由に出馬を認めるよう求めたため、出馬登録が認められ、34126票を得て当選。通常の州議の就任式は2月1日に行われるが、彼女の場合は21歳の誕生日となる2月22日に就任する事になるという。
なお、連邦議員の最年少者はセルジッペ州選出下議のイカロ・コスタ氏(21、自由党・PL)で7万5912票を得て当選。州議の最年長者はエスピリトサント州選出のテオドリコ・フェラソ氏(85、PP)で、得票数は2万888票だった。
なお、下院議員513人中、自身で得た票だけで当選できたのは28人だけだ。残りの485人は所属政党、または連立を組んだ政党が得た票に応じて議席を割り当てられた。下議選は比例代表制のため、落選者より得票数が少ない人が当選する事も起こり得る。
2018年に自力で当選できた下議は27人で、2014年は35人、2010年は36人だった。
他方、選挙高裁によると、1票も得る事ができなかった候補は州議選で14人、連邦議員選で2人いたという。得票数ゼロの候補の所属政党は8つで、名前だけの候補を少なくとも1~3人出していた可能性がある。得票数ゼロの候補最多州はロライマ(5人)で、ペルナンブコ(3人)やアクレ(2人)がそれに続いている。