アラゴアス州=ダンタス氏の知事停職継続=決選投票の資格は失わず
最高裁のローザ・ウェベル長官は18日、停職処分中のアラゴアス州知事パウロ・ダンタス氏(民主運動・MDB)の処分を解除しない判断を行った。同氏は30日の知事選の決選投票の候補でもある。18、19日付現地紙、サイトが報じている。
ダンタス氏は9日、アラゴアス州議時代に幽霊職員の給与をキックバックさせるラシャジーニャで、5400万レアルの公金横領を行った嫌疑で連邦警察の捜査を受け、その日の内に高等裁のラウリタ・ヴァス判事から知事停職処分を受けた。その2日後には高等裁の全体審理も行われ、判事投票10対2でヴァス判事の判断が支持され、12月31日までの停職となった。
ダンタス氏はこれを不服とし、最高裁に上告したが、ローザ長官から却下され、任期のある年内いっぱいまでの停職が決まった。
ダンタス氏は今年4月、レナン・フィーリョ氏が上議選に出馬するために知事を退任したことを受け、州議から知事になった。同州副知事は2020年の地方選で市長に当選し、既に退任していたため、昇格する副知事がおらず、州議同士での選挙で知事に選ばれた。その後はレナン・フィーリョ氏の父で元上院議長のレナン・カリェイロス上議(MDB)やルーラ氏の支持を受けて、再選を目指すこととなっていた。
なお、この停職決定でも、ダンタス氏は知事選決選でも失格とならない。同氏は2日の一次投票で46%の支持を獲得し、26%で2位だったロドリゴ・クーニャ氏と決選投票を争っている。現状の支持率はダンタス氏がリードしている。