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CBF本部にザガーロ監督像=実寸大の蝋人形で同氏を顕彰

2022年10月22日

監督時代の自分を模した蝋人形を前に喜ぶザガーロ氏(現役時代のユニフォームと共に、Tomas Silva/Agencia Brasil)
監督時代の自分を模した蝋人形を前に喜ぶザガーロ氏(現役時代のユニフォームと共に、Tomas Silva/Agencia Brasil)

 ブラジルサッカー連盟(CBF)が20日、往年の名選手でブラジル代表チームの監督も務めたザガーロ氏顕彰のための蝋人形の除幕式を行ったと20日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 蝋人形が設置されたのはリオ市バラ・ダ・チジュッカ区にあるCBF本部内のブラジル代表チーム・ミュージアムで、除幕式には現在91歳のザガーロ氏自身も参列した。
 監督時代のザガーロ氏の蝋人形は、26人のアーティストが2年がかりで作成した。重さ30キロの蝋人形の作成は、ミュージアムに飾られているペレやマルタの蝋人形を作成したアトリエで行われた。作成を担当したアーティスト達がザガーロ氏の自宅を訪れて行った採寸回数は300回以上、撮影した写真は約500枚に上ったという。
 顕彰されたザガーロ氏は、「自分が達成してきた事は決して忘れない。CBFを訪れ、このような晴れやかな舞台に立つ日が来るとは。本当に感動している。ザガーロと対話できるなんて考えた事もなかった」と語った。
 除幕式には、ザガーロ氏と共に戦った仲間のカルロス・アルベルト・ペレイラ氏とアメリコ・ファリア氏や、現在の代表チームの監督のチッチ氏も参加した。チッチ監督は大先輩のザガーロ氏に、「模範であり、インスピレーション、ヒューマニズム。あなたご自身は我が国のサッカー界のためにどれだけ大きな事をして下さったかをご存知ないかも知れませんが、心から感謝しています」と謝辞を述べた。
 CBFは、「選手、監督、技術コーディネーターのいずれであっても、カナリア軍団で同氏ほどの成功を収めた人はいません。ブラジルのサッカーファンの心の中に刻まれた軌跡の全ては、ブラジル代表ミュージアムにおいて、永遠に語り継がれます」との言葉で、同氏の功績を褒め称えた。
 ザガーロ氏は、選手として2度、監督として3度、コーディネーターとして4度、世界の頂点に立った上、1998年のワールドカップで準優勝、1974年は4位という、輝かしい記録を残してきた。
 代表チームとして参加した36試合は、29勝、4分、3敗の戦績を残している。最初に代表として参加した試合は1958年5月4日で、パラグアイを5対1で制したが、その内の2点は同氏が挙げたものだ。最後の試合は1964年6月7日の対ポルトガル戦で、この試合も4対1で勝利している。

 


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