site.title

失業率が8・7%に低下=2年以上失職中がほぼ3割

2022年11月22日

職を求めて長蛇の列をなす人々(Agência Sindical)
職を求めて長蛇の列をなす人々(Agência Sindical)

 地理統計院(IBGE)が17日、第3四半期の失業率は第2四半期より0・6%ポイント(PP)低い8・7%だったと発表したと17、18日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 全国家庭サンプル調査(Pnad)継続版によると、パラナ州は0・8%PP、ミナス州は0・9PP、マラニョン州は1・1PP、アクレ州とセアラー州は1・8PP、ロンドニア州は1・9PP、失業率が低下した。残る21連邦自治体は増減がなかった。
 第2四半期は22の連邦自治体で失業率が低下、全国平均も1・8PP改善していたから、失業率低下は鈍ったが、昨年同期比では3・9PP改善した。
 第3四半期の失業率が低かったのは、マット・グロッソ州とサンタカタリーナ州の3・8%やロンドニア州の3・9%だ。地域別の失業率最低は、3州全てが平均以下の南部の5・2%だ。
 非正規就労者は全就労者の39・4%を占めた。非正規就労者の割合が高いのはパラー州の60・5%、マラニョン州の59・1%やアマゾナス州の57・1%がそれに続いた。非正規の就労者が少なかったのはサンタカタリーナ州の25・9%や連邦直轄区の29・8%、サンパウロ州の30・6%だ。
 非正規就労者は、正式な契約を結んでいない家庭内労働者や民間企業の従業員、法人登録台帳(CNPJ)に登録されていない雇用主や自営業者、補助的な家族労働者を指す。
 自営業者の非正規率は25・9%で、比率が高かったのはロンドニア州の37・4%やアマパー州の34・7%、アマゾナス州・4%。低かったのはゴイアス州の23・2%やマット・グロッソ・ド・スル州の22・0%、連邦直轄区の21・1%だ。また、正式な契約を結んだ家庭内労働者は25・3%だけだった。
 民間企業の従業員の73・3%は正規雇用者だったが、北部は57・7%、北東部は57・3%と低かった。民間企業の従業員の正規雇用率が高いのはサンタカタリーナ州の88・4%やリオ・グランデ・ド・スル州の81・3%、サンパウロ州の81・2%。低いのはマラニョン州の47・0%、ピアウイ州の48・5%、パラー州の50・3%だ。
 また、失業者の27・2%(約260万人)は2年以上、就労できずにいる。失業期間が1カ月以上、1年未満の人は44・5%で、1年以上、2年未満の人は11・7%、1カ月未満の人は16・6%だった。
 労働力の未活用率は20・1%で、最高はピアウイ州の40・6%、以下、セルジッペ州36・1%、バイア州の33・7%で、未活用率が低かったのはサンタカタリーナ州の6・8%やロンドニア州の9・1%、マット・グロッソ州の10・5%だった。
 また、男性の失業率は6・9%だったのに対し、女性は11・0%で、両者の間の差が広がっている。肌の色でも、白人の失業率は6・8%だったのに対し、黒人は11・1%、褐色は10・0%で全国平均を上回った。
 学歴別の失業率が最も高かったのは高校中退の15・3%で、大学中退も9・1%だった。大卒の失業率は中退者の半分以下の4・1%だった。
 就労者の平均月収は2737レアルで、第2四半期の2640レアルや昨年同期の2670レアルより改善した。また、就労者の所得の総計は2667億レアルで、前期の2545億レアルや昨年同期の24287億レアルを上回った。


連警が新規パスポート発行停止=経費を払うための資金欠乏前の記事 連警が新規パスポート発行停止=経費を払うための資金欠乏サッカーW杯、セルビア戦のスタメン秘密=セレソンが練習公開を制限次の記事サッカーW杯、セルビア戦のスタメン秘密=セレソンが練習公開を制限
Loading...