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コロナ禍で経済格差が記録更新=国民の3割貧困、1割が極貧=1日3回の食事は41%だけ

2022年12月6日

コロナ禍で貧困、極貧が増えたと報じる2日付G1サイトの記事の一部
コロナ禍で貧困、極貧が増えたと報じる2日付G1サイトの記事の一部

 地理統計院(IBGE)が2日、2021年は貧困者や極貧者が急増し、10人に3人が貧困、10人に1人が極貧状態にいたとの調査結果を発表したと2日、3日付現地紙、サイトが報じた。
 IBGEによると、家族1人あたりの所得が5・5ドル/日(月486レアル)以下の貧困者は前年比で22・7%(1160万人)増の6250万人で、総人口の29・4%となった。1・90ドル/日(月168レ)以下の極貧者は前年比で48・2%(580万人)増の1790万人で、総人口の8・4%に増えた。
 貧困者と極貧者の増加率と総数、総人口に占める割合は2012年の統計開始以来の新記録を更新した。
 また、14歳以下の子供は46・2%が貧困以下の状態にいた。この数字も統計史上最高だ。15~29歳の貧困者33・2%は、高齢者の10・4%の3倍超だった。14歳以下の子供がいる母子家庭は62・8%が貧困以下の状態にいた。
 白人で貧困以下の状態の人の割合は18・6%で、黒人と褐色の黒人系は37・7%だった。また、北東部では48・7%、北部では44・9%が貧困以下の状態にいた。
 また、人口1人あたりの平均所得は1353レアルで、統計史上の最少額だった。最貧層の人の所得と最富裕層の人の間の所得格差を数値で示すジニ指数は、統計開始以来2番目に大きな0・544に増えた。ジニ指数が0の場合は全員が全く同じ所得を得ている事を示し、1の場合は1人が全ての所得を得ている事を示す。
 最も貧しい方から10%にあたる人々は21年の所得が20年のほぼ3分の2に減少した。2019年から20年にかけての所得減少も他の階層のほぼ倍だった。最も豊かな方から10%の人達の所得は、19年から20年に11・2%、20年から21年に4・5%減少したという。
 また、食の安全が確保され、1日3食とれていた人は2004年が65・1%、2018年が63・3%、21年が41・3%だった。食の安全は平均所得や労働市場の状態、購買力に影響される。
 21年の場合、レアル安や高インフレ、失業率や非正規就労者の増加がコロナ禍の中での食の安全を脅かす主な要因とされている。


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